同じ姿勢でいると身体がつらくなるのはなぜ?姿勢と身体の負担の関係
EJバランス
「長時間座っていると、肩や首がつらくなる」
「立ち仕事をしていると、腰や脚が重くなる」
「スマホを見ていると、身体が固まったように感じる」
そんな経験はありませんか?
「姿勢が悪いからかな?」と思うこともありますよね。
もちろん、姿勢は身体の負担に関係する大切な要素のひとつです。
ただ、実は**「どんな姿勢をしているか」だけではなく、「同じ姿勢がどれくらい続いているか」**ということも、身体を考えるうえで大切です。
今回は、同じ姿勢を続けると身体がつらくなりやすい理由について考えてみましょう。
同じ姿勢を続けると、身体はずっと働いています
「座っているだけなら、身体は休んでいるのでは?」
そう思うかもしれません。
でも、座っているときも、立っているときも、身体は完全に休んでいるわけではありません。
頭や上半身を支えたり、姿勢を保ったりするために、筋肉は働いています。
例えば、座ってパソコンを使っているとき。
頭を支えるために首や肩周りの筋肉が働き、腕を支えるために肩や背中も使われています。
姿勢を保つために、身体のさまざまな部分が少しずつ働いているのです。
その状態が長く続けば、同じ部分に負担が集中しやすくなります。
「悪い姿勢」よりも「動かないこと」が負担になる場合も
姿勢の話をすると、
「背筋を伸ばしていれば大丈夫」
「猫背にならなければいい」
と思うかもしれません。
でも、どれだけきれいな姿勢でも、長時間ほとんど動かずにいると、身体がつらくなることがあります。
例えば、背筋をピンと伸ばした姿勢をずっと保とうとすると、姿勢を維持する筋肉が働き続けます。
最初は問題なくても、時間が経つにつれて疲れを感じることがあります。
つまり、
「正しい姿勢なら、ずっと同じ姿勢でいても大丈夫」
というわけではありません。
身体にとっては、姿勢を変えたり、身体を動かしたりすることも大切なのです。
身体は小さく動きながらバランスを取っています
私たちは、立っているときも完全に静止しているわけではありません。
身体はほんの少しずつ揺れながら、バランスを保っています。
そのとき、足裏からの感覚や関節の位置、筋肉の働きなど、身体からさまざまな情報が脳へ送られています。
脳はその情報を受け取り、
「少し前に傾いたから戻そう」
「こちらに体重がかかっているから調整しよう」
というように、身体の状態を細かく調整しています。
つまり、私たちが「ただ立っているだけ」と思っているときにも、身体の中ではたくさんの調整が行われているのです。
長時間同じ姿勢だと、身体を動かす機会が減ります
例えば、デスクワークで何時間も座り続けているとします。
座っている間、身体の姿勢は大きく変わらないかもしれません。
すると、身体を動かす機会そのものが少なくなります。
同じ筋肉や関節が同じような状態で働き続けたり、逆にあまり動かさない部分が出てきたりします。
その結果、
「肩が重い」
「首がつらい」
「腰が張る」
「脚がだるい」
「身体が固まったように感じる」
といった不快感につながることがあります。
だからこそ、長時間同じ姿勢で過ごすことが多い方は、姿勢を整えるだけではなく、途中で身体を動かすことも大切です。
スマホを見ているときも「同じ姿勢」になりやすい
スマートフォンを使うときも、同じ姿勢が続きやすくなります。
画面を見るために頭が前に出たり、肩が内側に入ったり、腕を同じ位置で保ったりすることがあります。
もちろん、スマートフォンを見ること自体が悪いわけではありません。
問題になるのは、同じ姿勢のまま長時間動かないことです。
少し姿勢を変える。
腕を動かす。
立ち上がる。
歩く。
こうした小さな動きを挟むだけでも、身体にとっては大切な時間になります。
立ち仕事でも身体は疲れます
「座っているより、立っている方が健康的なのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
確かに、座りっぱなしを避けるために立つことは、身体を動かすきっかけになります。
ただ、立ち仕事でも、ほとんど同じ場所に立ち続けていれば、身体の一部に負担が集中することがあります。
例えば、
「いつも片脚に体重をかける」
「同じ場所に立ち続ける」
「腰を反らした状態で立つ」
など、無意識の身体の使い方が続いている場合です。
立っていること自体が問題なのではなく、身体の使い方が固定されてしまうことが負担につながる場合があります。
「姿勢を変える」ことも身体のケア
身体を整えるというと、ストレッチや運動、施術などを思い浮かべる方も多いと思います。
もちろん、それらも身体のケアのひとつです。
でも、日常生活の中でできることもあります。
例えば、
・長時間座り続けない
・ときどき立ち上がる
・歩く時間を作る
・肩や腕を軽く動かす
・座り方を変える
・立っているときに体重のかけ方を変える
などです。
特別な運動をしなくても、「同じ姿勢を続けない」ことを意識するだけでも、身体を動かすきっかけになります。
「疲れたら動く」ではなく「疲れる前に動く」
身体がつらくなってから、
「ちょっとストレッチしよう」
と思うこともありますよね。
もちろん、それでも構いません。
ただ、できるのであれば、つらさを感じる前に身体を動かすこともおすすめです。
例えば、仕事中に定期的に立ち上がる。
トイレに行ったついでに少し歩く。
飲み物を取りに行く。
肩や腕の位置を変える。
こうした小さな動きでも、「ずっと同じ状態」を避けるきっかけになります。
大切なのは、何時間も頑張ってから一気に身体を動かすことだけではありません。
日常の中で、こまめに身体を動かすことも大切なのです。
身体は「動くこと」で状態を感じ取っています
これまでの記事でもお話ししてきたように、身体にはさまざまなセンサーがあります。
身体を動かすことで、
「関節がこの位置にある」
「足裏に体重がかかっている」
「身体がこちらに傾いている」
など、たくさんの情報が脳へ伝わります。
反対に、長時間ほとんど動かない状態が続けば、身体を動かして得られる情報も少なくなります。
だからこそ、身体を整えるうえでは、
「正しい姿勢を作る」だけではなく、「身体を適度に動かす」ことも大切なのです。
身体がつらくなったら「姿勢が悪い」だけで終わらせない
長時間座ったあとに肩がつらい。
仕事が終わると腰が重い。
スマホを見たあとに首が動かしにくい。
そんなとき、
「姿勢が悪かったからだ」
と考えることもできます。
でも、もう少し視点を広げてみてください。
「同じ姿勢をどれくらい続けていたかな?」
「途中で身体を動かしていたかな?」
「いつも同じ場所に負担をかけていないかな?」
「身体の左右で使い方が違っていないかな?」
こうしたことを振り返ってみると、自分の身体の使い方に気づくことがあります。
身体に必要なのは「完璧な姿勢」ではなく「動けること」
身体にとって大切なのは、いつでも完璧な姿勢を保つことではありません。
座る。
立つ。
歩く。
身体を伸ばす。
姿勢を変える。
必要に応じて休む。
そうやって、その場面に合わせて身体を動かせることが大切です。
「姿勢を良くしなきゃ」と頑張りすぎるよりも、
「今の身体は、無理なく姿勢を変えられているかな?」
と考えてみるのもひとつの方法です。
当店では、姿勢の見た目だけではなく、関節の動きや身体のバランス、普段の身体の使い方なども確認しながら、お身体の状態を見ていきます。
長時間のデスクワークやスマートフォン、立ち仕事などで身体の負担が気になる方は、まず普段の生活の中で「同じ姿勢が続いていないかな?」と振り返ってみてください。
身体を大きく動かす時間を作ることだけが、身体のケアではありません。
小さくても、こまめに身体を動かすこと。
それも、毎日の身体を整える大切な一歩です(^^)

